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状 況 |
重量80tの大型フレームを天井走行クレーン(つり上げ荷重主巻100t,補巻50t)により組み立て場に移動する作業でのヒヤリ体験.
つり荷である大型フレームは片側が重く,重心が片寄った形をしていた.2本の玉掛けワイヤロープのアイをつり荷の重い側と軽い側に取り付けられたつり金具のフックにそれぞれ半掛けにしてつり上げ,約10m走行移動させたところ,つり荷が重いほうに少し傾いたため,その場で直ちに着地寸前の位置まで巻き下ろした.その後,最初に置いていた場所まで移動させようとしたとき,さらに大きく傾いてフレームの片側が地面に接地してしまった.もしも高く巻き上げた位置で傾いたとしたらどうなったかと思うとヒヤリとした.
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原 因 |
フックヘの掛け方が『半掛け』であったために玉掛けワイヤロープが滑った.
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対 策 |
玉掛けワイヤロープが滑らないように『目掛け4本づり』等を採用する.
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