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状 況 |
ジブの起伏用ブレーキを調整作業中に起こったヒヤリ体験.水平引込式クレーン(つり上げ荷重30t)のジブ起伏用ブレーキの効きが甘くなり,停止操作時にジブが流れて思うように運転操作ができなくなったため,運転を中断して1人で機械室に入りブレーキ調整を始めた.最初に,スラスターブレーキの調整ナットを緩めたところ突然ジブが倒れはじめたので慌てて緩めたナットを元のように締めようとしたが,スパナがなかなかナットにかからず,ジブの倒れるスピードが次第に速くなった.
なんとかナットをきっちり締めることができたので,ジブの倒れを無事回避することができた.
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原 因 |
電磁ブレーキの効きが甘くなっていたのに,スラスターブレーキの調整ナットを緩めたため,ジブのブレーキが2台とも制動力を失いジブが倒れはじめた.
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対 策 |
- ジブが倒れないように,固定した上で,ブレーキの調整を行う.
- ブレーキ調整作業は安全のため2人以上で実施するようにした.
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