事務連絡
平成18年5月10日 |
厚生労働省労働基準局
安全衛生部安全課長殿
兵庫労働局労働基準部安全課長 |
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移動式クレーンの構造部分に使用する鋼材について |
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標記について,当局管内の事業者から,クローラクレーンのジブ部分に使用する次の鋼材が移動式クレーン構造規格(以下「構造規格」という.)第1条第1項に掲げる日本工業規格に適合した鋼材と同等以上の化学成分及び機械的性質を有する鋼材と認められるか照会がありました.
つきましては,下記により取り扱ってよろしいか,お伺いします. |
使用する鋼材の種類
WELTEN590H-TKM
使用する鋼材の化学成分及び機械的性質
別添(省略)のとおり |
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記 |
1 |
件鋼材は,構造規格第1条第1項で構造部分の材料として使用することができる日本工業規格G3106のSM570と同等以上の化学成分及び機械的性質を有するものであること |
2 |
本件鋼材の許容応力に関する構造規格の取扱い等を次のとおりとすること. |
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(1) |
各種許容応力について |
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各種許容応力は,申請材の降伏点又は耐力,引張り強さの最小値から構造規格第3条の規定により算出した値とすること. |
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(2) |
溶接部の許容応力について |
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「鋼材の種類」をA として構造規格第4条第1項の規定により算出した値とすること. |
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(3) |
溶接施工について |
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本件鋼材は合金成分を多く含んでいるため,溶接施工に当たっては以下によること.
[1] 実ミルシートにて炭素当量及び溶接割れ感受性組成を計算して予熱の要否の判断,予熱温度管理等を確実に行うこと.
[2] 低温状況下で鋼材表面に発生する結露により溶接金属へ水素が混入するのを防止するため水きり加熱を行うこと.
[3] 溶接ワイヤの選定等溶接割れに影響を与えると考えられる事項について検討し溶接施工方法を決定すること. |
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(別紙乙) |
基安安発第1019001号
平成18年10月19日 |
兵庫労働局労働基準部安全課長殿 |
厚生労働省労働基準局安全衛生部
安全課長 |
移動式クレーンの構造部分に使用する鋼材について |
平成18年5月10日付け事務連絡をもって照会のあったWELTEN590H-TKM に係る標記については,貴見のとおり取り扱うこととして差し支えない. |