別紙甲 |
香労発基第0754号
平成18年9月1日 |
厚生労働省労働基準局長殿 |
香川労働局長 |
移動式クレーンの構造部分に使用する鋼材に係る照会について |
標記について,当局管内の事業場から移動式クレーンの構造部分に使用する下記の材料を使用してよいか照会がありました.これについて,移動式クレーン構造規格第1条ただし書きの「厚生労働省労働基準局長が認めた場合」として,移動式クレーンの構造部分に当該鋼材の使用を認めることとしてよろしいかお伺いします. |
記 |
1.使用する鋼材の種類
120キロ級高張力鋼板
TNHT 1180R(新日本製鐵株式会社製)
TNHT 1180P(新日本製鐵株式会社製)
2.使用する鋼材の化学成分及び機械的性質等
別添のとおり |
別添
1.機械的性質
1-1 降伏点,引張強さ,伸び,曲げ
鋼材の記号
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降伏点
N/mm2 |
引張強さ
N/mm2 |
伸び(注1) |
曲げ試験
内側半径
(注2) |
鋼厚mm |
% |
TNHT1180P |
1100以上 |
1180以上 |
≦16
>16
>20
|
≧11
≧17
≧11 |
4.0t |
TNHT1180R |
1100以上 |
1180以上 |
≦6
>6
|
≧6
≧9 |
4.0t |
|
注(1)試験片方向:圧延方向に直角.試験片形状:JIS5号及びJIS4号.
(2)曲げ角度:180度.試験片方向:圧延方向に直角.試験片形状:JIS1号. |
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1-2 衝撃値
鋼材の記号
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板厚
mm |
試験温度
℃ |
平均吸収エネルギー
J(注3) |
試験片サイズ
mm(注4) |
TNHT1180P |
≧8 |
-40 |
≧Av 14
≧Av 20
≧Av 27 |
10×5.0
10×7.5
10×10
|
TNHT1180R |
≦7 |
-40 |
≧Av 14 |
10×5.0 |
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注(3)Avは試験片3個以上の平均値.
(4)試験片形状:JIS4号. |
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2.化学成分
(単位:%)
鋼材の記号 |
C |
Si |
Mn |
P |
S |
Cu |
Ni |
TNHT1180P |
≦0.20 |
≦0.55 |
≦2.00 |
≦0.025 |
≦0.020 |
≦0.30 |
≦1.20 |
TNHT1180R |
≦0.20 |
≦0.55 |
≦2.00 |
≦0.025 |
≦0.020 |
≦0.30 |
≦0.30 |
鋼材の記号
|
C |
Mo |
Nb |
V |
Ti |
B |
Ceq |
TNHT1180P |
≦1.20 |
≦1.20 |
≦0.05 |
≦0.10 |
≦0.30 |
≦0.005 |
≦0.75 |
TNHT1180R |
≦0.30 |
≦0.80 |
≦0.05 |
≦0.10 |
≦0.30 |
≦0.005 |
≦0.63 |
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注(1) Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14 |
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別紙乙 |
基発第0330013号
平成19年3月30日 |
香川労働局長殿 |
厚生労働省労働基準局長 |
移動式クレーンの構造部分に使用する鋼材について |
平成18年9月1日付け香労発0754号をもって照会のあった新日本製鐵株式会社製TNHT1180R 及びTNHT1180P(以下「申請材」という.)に係る標記については,貴見のとおり取り扱うこととするので通知する.
なお,申請材の移動式クレーン構造規格(以下「規格」という.)における取扱い等について下記のとおり定めるので留意すること.
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