会員各事業場におかれては,労働災害の防止について積極的に取り組まれていることと理解していますが,このたび厚生労働省から下記のとおり,平成27年度下半期の安全衛生対策の推進についての協力依頼がありました。
ついては,各事業場におかれましても,積極的な推進をお願いいたします。
なお,各対策の具体的内容等につきましては,厚生労働省のホームページで確認いただきますようお願いいたします。 |
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平成 27年下半期の安全衛生対策の推進について(協力依頼) |
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貴会におかれましては,日頃より安全衛生行政へのご理解,ご尽力を賜り,厚く御礼申し上げます。
さて,労働災害の発生状況につきましては,昨年は上半期に被災者数が大幅に増加し,8月の労働災害のない職場づくりに向けた緊急対策をはじめとする関係各位の精力的な取組の結果,下半期において災害は減少しました。特に,平成26年9月実施の「労働災害のない職場づくりに向けた共同アピール」では積極的な取組をいただきありがとうございました。平成27年上半期は,平成26年下半期に引き続き災害は減少傾向にあるものの,第12次労働災害防止計画(平成25年から平成29年までの5か年計画)の目標達成に向けて,更なる取組が必要です。
業務上疾病の被災状況を見ると,長期的には減少していますが,平成26年は前年と比較して業務上疾病による死傷者数が増加している状況です。さらに,平成26年度の精神障害の労災支給決定件数が過去最多となるなど,職場におけるメンタルヘルス対策や過重労働対策も重要な課題となっています。また,化学物質による眼等の薬傷・やけどなど,保護眼鏡等の基本的な保護具の着用があれば予防できる重篤な災害も依然として発生しています。
このため,厚生労働省においては,平成27年度「全国労働衛生週間」(準備期間:9月1日~30日,本週間:10月1日~7日),過労死等防止啓発月間(11月)等の機会をとらえ,平成27年下半期を通して下記の職場の健康と安全の取組を促進していくこととしております。
貴会におかれましては,会報,ホームページ,会合等関係事業者が参集する機会などにおいて,傘下の会員事業場等に対しご周知いただくとともに,ご協力いただきますようお願いいたします。 |
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記 |
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1.腰痛予防対策 |
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製造業,小売業等腰痛の増加業種における腰痛予防対策指針の実施 |
2.化学物質対策 |
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ア |
化学物質のリスクアセスメントの義務化に向けた環境整備として化学メーカーなどにおける SDS交付状況の点検及びユーザー企業における SDS入手状況等の点検の実施 |
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イ |
化学物質による薬傷・やけど対策の周知等 |
3.過重労働による健康障害防止対策 |
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ア |
時間外・休日労働の削減,年次有給休暇の取得促進及び労働時間等の設定の改善による仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進 |
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イ |
健康管理体制の整備,健康診断の実施等 |
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ウ |
長時間にわたる時間外・休日労働を行った労働者に対する面接指導等の実施 |
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エ |
小規模事業場における面接指導実施に当たっての産業保健総合支援センターの地域窓口の活用 |
4.メンタルヘルス対策 |
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ア |
平成27年12月1日に施行される改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度に係る取組への準備 |
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イ |
労働者の心の健康の保持増進のための指針」等に基づくメンタルヘルス対策の推進 |
5.転倒災害防止対策 |
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転倒災害の防止を重点とした安全活動,安全衛生教育の実施(4 S活動, KY活動,危険の「見える化」の推進,雇入れ時教育の徹底) |
6.交通労働災害防止対策 |
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ア |
交通労働災害防止のためのガイドライン」に基づく安全対策の推進 |
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イ |
現場への行き帰り時等における事故防止の呼びかけの徹底及び交通労働災害防止対策の推進 |
7.機械災害防止対策 |
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機械の本質安全化を図るためのリーフレットを活用した周知 |
8.熱中症予防対策 |
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暑さ指数( WBGT値)が基準値を超えると予想される場合の,作業時間の見直し及び単独作業の回避 |
9.安全衛生優良企業公表制度の推進 |
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本年9月~11月の3か月間を「安全衛生優良企業重点周知啓発キャンペーン」期間とした制度の周知啓発,活用促進 |
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ア |
安全衛生優良企業公表制度の周知,認定申請の促進 |
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イ |
厚生労働省ホームページの安全衛生優良企業の自己診断サイトにアクセスして,自社の安全衛生に係る取組状況を確認 |