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クレーン等に関する技術の進歩と国際化の発展等に伴って、海外諸国との交流の必要性がますます大きくなってきた1991年当時、日本クレーン協会は、クレーンに関する国際標準化活動のTC96のSC5(クレーンの使用、操作、保守に関する分科会)とSC6(移動式クレーンの分科会)のPメンバー(議決権を有する委員)として初めて参画しました。その後、1993年に9つ全てのSCのPメンバーになり、さらには、2004年にSC5の国際幹事国に日本が立候補し承認され、国際議長と委員会マネジャーを派遣しています。
この活動を支援するため、国内では、ISO/TC96国内審議委員会と9つの分科会を設置し、クレーン等に関するISO規格原案の提案、技術的な検討と規格化に関する投票の審議を行っています。
近年は、ヨーロッパを中心としてクレーン・移動式クレーンの新しい設計手法が進展するとともに、新素材の採用も進みつつあります。このような分野において、日本は大きく遅れている状況にあります。また、中国のクレーンに関連する業界・研究機関は、積極的にこの国際標準化活動に参画してきており、国内規格を国際規格に提案してきています。
そこで、日本クレーン協会としては、二つ目のSCの国際幹事国を得るため、SC8(ジブクレーンの分科会)の国際幹事に立候補し2020年2月に承認されました。
今後は、日本のクレーン・移動式クレーンの国際的地位の向上をはかるため、二つのSCの国際幹事の役割を担うことで展開していくこととしています。 |
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