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建設業におけ新規入場者安全教育について
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1. はじめに
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    susume01_04_01.jpg建設業における生産現場では,絶えず変化している作業環境の中で多種類の作業が輻輳して行われることから,労働災害の発生が絶えません.特に建設現場では日々新規に入ってくる作業員は基本的知識の不足,作業環境に不慣れなこと等から災害を発生させる割合が高くなっています.そのため,教育を担当する人は新規入場者教育に力を注いでいます
4月は配置換による仕事の不慣れ,人事異動による精神的不安定等により,災害が多く発生する時期であり,安全教育を強力に推進する必要があります.
今回は建設災害の中で比率の高いクレーンに関する災害防止のためにクレーンオペレータ,玉掛け者に対する安全教育について取り上げました.教育資料としてご活用下さい.
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2. クレーン等に関する基礎知識
 
  (1) 建設工事で使われるクレーンの種類
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クレーンとは,法令で「荷を動力を用いてつり上げ,及びこれを水平に運搬することを目的とする機械装置」と定められており,このうちつり上げ荷重が0.5t以上のものが規制の対象とされています.
建設工事で使用されるクレーンとしては,現場に固定して設置されている「定置式クレーン」と原動機を内蔵し自由に移動できる「移動式クレーン」に大きく分類できます.これらは構造,形式により次のように分類できます.

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  (2) クレーン関係用語
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クレーンに関連する法令は,そのクレーンがつることができる荷重(荷の質量)を基準にして定められているため,特に,下表に示すクレーンの能力表示用語を正しく理解し,使用することが必要です.
なお,SI単位系になってもつり上げ荷重等の単位は,従来と同じで,「kg」,「t」を使用します.

能力表示用語 定  義
定格総荷重 ブームまたはジブの長さと傾斜角(作業半径)に応じて負荷させることができる最大荷重(つり具の質量を含む)をいう.移動式クレーンの荷重表示に使用される.
定格荷重 定格総荷重からつり具などの質量に相当する荷重を差引いた荷重をいう,クレーンの荷重表示に使用される.(定格荷重はブームまたはジブの長さ,傾斜角,トロリ位置によって,それぞれ変化する.)
つり上げ荷重 定格総荷重の最大値をいう.(最大定格総荷重とも言う.)(法規関係におけるクレーンなどの設置届,製造認可等の申請書,届出書類でよく使用される.)
作業半径 移動式クレーン,クレーンにおいて,旋回中心からフックの中心よりおろした鉛直線までの水平距離をいう.
揚程 移動式クレーン;クレーンにおいては,フックなどが垂直方向に移動できる距離(高さ)をいう.
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  (3) 必要な資格
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1) クレーン運転に必要な資格
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クレーンの運転に必要な資格は「クレーン等安全規則」に定められております.
機種 つり上げ荷重
5t以上 5t未満 1t未満
クレーン クレーン運転士免許
(床上操作式クレーンは技能講習でも可)
クレーンの運転の業務に係る特別教育
移動式クレーン 移動式クレーン運転士免許 小型移動式クレーン運転技能講習 移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育
* 運転士免許は5t未満の運転もできます.また,小型移動式クレーン運転技能講習修了者は1t未満の運転もできます.
* 上表は建設工事でよく使われるクレーンについてまとめています.
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2) 玉掛け作業に必要な資格
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玉掛け作業に必要な資格は「クレーン等安全規則」に定められており下表の通りです.この資格は,つり上げようとする荷の質量ではなく,使用するクレーンまたは移動式クレーンの「つり上げ荷重」により定められています.
機種 つり上げ荷重
1t以上 1t未満
クレーン
移動式クレーン
玉掛技能講習 玉掛技能講習を修了した者または玉掛けの業務に係る特別教育
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3. 安全管理遵守事項の周知
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  spacer.gif   建設現場に新規入場して作業に就く作業員は,現場での安全管理等遵守事項について全く知らないことを再認識し教育することが必要です.
クレーン運転士,玉掛け者にかかわらず現場での安全管理等遵守事項を伝達し,現場で働く全ての人が同じ安全意識をもって災害防止活動に一丸となって取り組める体制作りを行う必要があります.
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  (1) 安全管理遵守事項の意識付け
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安全に関する法律と現場における遵守事項は伝達するだけでなく,過去の多くの犠牲をもとに同じ過ちを繰り返さないために作り上げられたもので,下記事項の意識付けを十分に行い,災害の防止に努めることが肝要です.

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spacer.gif 仕事仲間に対し加害者にならないためにある

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会社に対して損害を被らせないためにある
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  (2) ヒューマンエラーの防止策
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災害の約70%がヒューマンエラー,に起因しています.従ってヒューマンエラーの防止について教育し,遵守させることが災害防止の重要なポイントになります.
しかし,ヒューマンエラーは各人固有の性向,体調等が複雑にからみ,その防止策に完全なものはないと言われています.しかし,比較的効果的な方策について以下に紹介します.
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1) 5S運動の徹底
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spacer.gif spacer.gif 整理,整頓,清潔,清掃,躾(しつけ)の5S運動は,以前から言われています.これが欠けている現場,特に場内の整理・整頓に欠けている現場に災害発生が多く見受けられます.‘躾’とは上から言われてやるものでなく,自らが無意識のうちに前4Sができている状態であることを教えるべきです.5S運動は,ヒューマンエラーを防止し安全に且つ効率的に仕事を遂行するために重要な運動であることを教育することが肝要です.
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2) 安全施工サイクル
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spacer.gif spacer.gif susume01_04_02.jpgT社が実施しているヒューマンエラー防止策として効果をあげているTS-5活動を紹介します.
TS-5活動は図2に示すように,安全施工サイクルの中にヒューマンエラー防止策をとり入れたものです.TS-5活動は安全施工サイクルの中で作業の区切りである作業開始前作業再開前,作業終了前に全員参加の安全点検と改善を狙いとした危険予知活動で,安全意識の向上によりヒューマンエラー防止に有効です.
その中で指差呼称も合わせて行えば効果的です(図3).
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4. クレーンオペレー夕に対する安全教育
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  spacer.gif   移動式クレーンは移動・設置の利便性から,建設工事で多く使用されています.安全装置等は充実しているものの,積載形も含め移動式クレーンによる災害はクレーン災害の中でも最も多いため,以下に移動式クレーンオペレータに対する教育について記述します.

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  (1) 安全な作業方法・環境の確保
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1) 作業方法の決定,周知
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spacer.gif spacer.gif susume01_04_04.jpgクレーン作業はオペレータと玉掛け作業責任者,合図者及び玉掛け者が一体となって意志の疎通をはかって安全作業を確保する必要があります.
安全を確保するためには,現場の条件(作業場の広さ,地形・地質,荷の質量)に適合した計画(機種の選定,作業員の配置)が重要なポイントとなります.
計画の立案には,現場責任者,クレーンオペレータ,作業指揮者,玉掛け作業責任者等関係者で事前打合せにより次に示す事項を決定しなければなりません.特にクレーンオペレータはその道のプロである意識をもって意見具申することが大切です.

spacer.gif 作業の方法
(機種選定,積み降ろし位置,クレーン設置位置,操作方法,玉掛け方法)
spacer.gif 転倒防止対策
(地盤の改良,敷き鉄板)

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作業員の配置,指揮系統
(指揮者,玉掛け責任者,玉掛け者等の配置と役割分担)
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作業開始前に上記決定事項について関係者間に周知徹底しなければなりません.
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2) 転倒の防止
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spacer.gif spacer.gif 移動式クレーンの事故の中でも転倒事故は上位を占めています.転倒事故防止のため,下記事項を遵守することが大切です.

spacer.gif <軟弱地盤等に対する方策>
spacer.gif spacer.gif 軟弱地盤等により移動式クレーンが転倒するおそれのある場合は法的に使用が禁止されており,設置位置を変更する必要があります.
ただし,必要な広さ及び強度を持つ鉄板等で転倒防止策が施されている場合には使用は可能となっています.
設置位置が絶えず変更する場合は常に地盤状況を確認して適正な敷き鉄板の使用に注意を払うことが大切です.
なお,作業現場ではアウトリガーからの集中荷重を避けるため,常に適正な敷き鉄板の使用が望まれます.

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<アウトリガーの位置>
    軟弱地盤等で敷き鉄板を使用する場合は,敷き鉄板の中央に設置しなければなりません.

  <アウトリガー等の張り出し>
    アウトリガー式又は拡幅式のクローラを有する移動式クレーンを用いて作業する場合は,アウトリガー又はクローラを最大に張り出なければなりません.最大張り出しが出来るように移動式クレーンの周辺を絶えず整理しておくことが大切です.特に設置場所を変える場合は計画的に行い,予め周辺の整理を行っておくことが必要です.
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3) 立ち入り禁止措置の徹底
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spacer.gif spacer.gif 建設現場は狭い場所での作業が多いため,関係作業員が旋回体に挟まれたり,つり荷の落下等による事故・災害が発生しています.これらの事故・災害の防止のため,クレーン作業関係者は下記事項を実施しなければなりません.
spacer.gif 「立入り禁止」措置
spacer.gif 「立入り禁止」範囲内に作業員が入った場合は,即時作業を中止し,立入り禁止範囲外に出さなければなりません.
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  (2) 安全作業のポイント
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1) 玉掛け作業との関連
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これまでの内容と重複する事項もありますが,労働省から示されている「玉掛け作業の安全に係るガイドライン」でクレーン等オペレータが実施すべき下記事項を遵守させる必要があります.
spacer.gif 作業開始前に使用するクレーン等に係わる点検を行う
spacer.gif 移動式クレーンを使用する場合は,据付地盤の状況を確認して打合時の指示に基づいて据え付ける

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運転経路を含む作業範囲内の状況を確認する
  つり荷の下に労働者が立ち入った場合は,直ちにクレーン操作を中断するとともに,その労働者に退避の指示をする
  つり荷の運搬中に定格荷重を超えるおそれが生じた場合は,直ちにクレーン操作を中断して,玉掛け作業者にその旨を連絡する
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2) 組立・解体作業
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spacer.gif 作業指揮者のもとに作業する
spacer.gif 作業手順を守る

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異常時には作業を中止し指示を受ける
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3) 安全運転の実施
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spacer.gif 作業計画に基づいて作業する
spacer.gif 安全装置を確実に機能させる

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フックの自由降下は原則として禁止する
  選任された合図者の指揮に従う
  待機時はロックを効かせる
  強風時(平均風速10m/sec以上)には作業を中止する
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4) 運転者の離席時の措置
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spacer.gif 各種のロックを効かせる
spacer.gif エンジンをとめ,キーを抜く
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5. 玉掛け者に対する安全教育
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  spacer.gif   建設工事では日常的に実施されている玉掛け作業において,不適正な玉掛け方法等が原因で多くの災害が発生しています.
玉掛け作業に起因する労働災害を防止するため,労働省から「玉掛け作業の安全に係るガイドライン」が示されていますので,玉掛け者への教育資料として活用して下さい.
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  (1) 玉掛け作業責任者が実施する事項
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1)spacer.gif つり荷の質量等が事業者から指示されたものであるかを確認するとともに,玉掛け用具の種類等が適切であることを確認する.
2) クレーン等の据付状況及び運搬経路を含む作業範囲内の状況を確認する.

3)

玉掛けの方法が適切であることを確認する.
4) つり荷の落下のおそれ等不安全な状況を認知した場合は,直ちにクレーン等の運転者に指示し,作業を中断し,つり荷を着地させる等の措置を講じる.
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  (2) 玉掛け者が実施する事項
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1) 玉掛け作業に使用する玉掛用具を準備するとともに,その玉掛用具について使用前の点検を行う.
2)   つり荷の質量及び形状が指示されたものであるかを確認するとともに,用意された玉掛用具で安全に作業が行えることを確認する.

3)

  玉掛けに当たっては,つり荷の重心を見極め,打合せで指示された方法で玉掛けを行い,安全な位置に退避した上で,クレーン等の運転者に合図を行う.
4)   地切り時につり荷の状況を確認する.
5)   荷受けを行う際には,つり荷の着地場所の状況を確認し,打合せで指示されたまくら,歯止め等を配置するなど荷が安定するための措置を講じる.
6)   玉掛用具の取り外しは,着地したつり荷の安定を確認した上で行う.
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  (3) 合図者が実施する事項
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1) クレーン等運転者及び玉掛け者を視認できる場所に位置する.  
2)   玉掛け者から合図を受けた際は,関係労働者の退避状況と運搬経路に第三者がいないことを確認した上で,クレーン等運転者に合図する.

3)

  常につり荷を監視し,つり荷の下に労働者が立ち入っていないこと等運搬経路の状況を確認しながら,つり荷を誘導する.
4)   つり荷が不安定になった場合は,直ちにクレーン等運転者に合図を行い,作業を中断する等の措置を講じる.
5)   つり荷を着地させるときは,つり荷の着地場所の状況及び玉掛け者の待機位置を確認した上で行う.
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6. おわりに
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建設業における特殊な作業環境下では,多種類の作業が輻輳して行なわれているため,日々の安全活動,安全教育の実施が大切です.
現場に不慣れな新規入場者に対する安全教育は建設災害を防止する上で重要な教育として位置づけられます.
本稿が新規入場者教育の資料として,多少でも活用していただければ幸いです.

(編集委員 寺村知大)

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