玉掛け用ワイヤロープの簡易点検
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掛け用ワイヤロープの点検項目と廃棄基準
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ワイヤロープ本体部とアイ加工部を、目視で損傷状況をチェックする。
その損傷の状況を損傷写真と比較する。
★どれか一つでも廃棄基準に達していれば、そのロープは廃棄する。
ワイヤロープ本体部
点検項目と代表例
廃棄基準
断線数が下表のロープは廃棄する。
ワイヤロープ
の構成
1より当りの
可視断線数
6×24
6
6×37
10
6×Fi(25)
5
6×Fi(29)
6
IWRCのものも同様の廃棄基準とする。
摩耗によって、直径の減少が公称径の5%を超えるもの。
腐食によって、素線表面にピッチングが生じて、あばた状になったもの。
【参考】 強度低下率
赤錆大:40~50%
局部的によりが詰まったり、戻ったりしているもの。
【参考】 強度低下率
キンクの程度により20~40%の低下を生じる。
(1)著しくうねっているもの。
(2)又は、d
1
/dが4/3以上になったもの。
(1)著しく表面がつぶれたもの。
(2)短径/長径が、2/3以下になったもの。
著しい鋭角的な曲がりを生じたもの。
著しいきずを生じたもの。
アイ加工部
点検項目と代表例
廃棄基準
アイの頂点部で、著しく繊維心がはみ出したもの。
(1)アイ部分で、ストランドの緩みがあるもの。
(2)差し終わり部で、ストランドの抜けがあるもの。
局部止め部で、ロープの抜け出しがあるもの。
(1)スリーブに著しい曲がり、つぶれ、きずがあるもの。
(2)スリーブが摩耗して、元の厚みの2/3以下になったもの。
(3)スリーブにき裂があるもの。
玉掛け用ワイヤロープと台付け用ワイヤロープの相違
玉掛け用ワイヤロープ
台付け用ワイヤロープ
使用目的
安全係数
6以上
4以上
加工による
区分
注)半差しとは、ストランドの素線を上層と下層とに分け、上層素線のみを編む方法。